第八章  通夜の席(最終章)

第八章  通夜の席(最終章)

1

ずいぶん冷え込んできたと思っていたら小雪が北風に舞っている。空蝉橋にはどれくらい立っていたのだろうか。身体が芯から寒かった。わたしはコートの襟をもう一度立てて防備し、ポケットから手袋を取り出して着用した。腕時計を覗くと通夜の始まる時間はとうに過ぎていた。会場に向かい歩き始めたが、もう一つ確かめることがあることに気がついた。子供のころ発見したあの硯石だ。わたしは欄干まで戻り、薄暗い光の中に変形した硯石を探した。思っていたより目立たなかったが、石は黒く鈍い光を放ってそのままの形で張り付いていた。ぼくは手袋を外し硯石に触った。冷たくざらついたその感触は今までの記憶が確かだったことを裏付けているように感じた。自分でも意味のないことをやっていると感じざるを得なかったが、一つの儀式とでも言うのだろうか。過去とのつながりが確実になって心が落ち着くように思えた。

わたしは覚悟を決めて、久美ちゃんの眠る通夜会場に向かって歩き出した。

斎場の入り口にはたくさんの花輪が整然と並べられていた。中にはいると受付に人はいなかった。コートを脱ぎ香典を用意していると中年の婦人が出てきて記帳を勧めた。香典を渡し記帳をしたあと、数ページ繰ってみると知った名前がちらほらあった。祭壇に行くと時間に遅れたせいか僧侶の読経や喪主の挨拶も終わったようで弔問客は誰もいなかった。

独りで焼香を済ませ親族に挨拶をした。喪主は健ちゃんだった。健ちゃんは下を向いたまま黙礼して顔を上げた。わたしに気がつき少し驚いたようにして何か話したそうにしたが、その場でまた深くお辞儀をした。奥の部屋に進むと、そこでは弔問客が集まって酒を飲みながら通夜ぶるまいのサンドイッチや寿司をつまんでいた。時間が経っているせいか、かなり酔いが進んでいる客もいる。入り口付近に座ると珠恵さんがすぐにわたしを見つけて近寄ってきた。

「じゅんちゃん、忙しいのによく来てくれたわね」労うように優しく声をかけてくれた。珠恵さんの頭はすっかり白くなっていたが気丈そうで優しい。

「ご無沙汰してます。元気そうですね。信州にも遊びに来てください」わたしはもっと親しく話したかったが型どおりの挨拶をした。

「このたびはご愁傷様でした」わたしは座り直し深く頭を下げた。

「そう、急だったんでね。私もびっくりしているのよ。久美ちゃんとは義妹以上の仲のつき合いだったんだけど。じゅんちゃんも小さいときからの仲良しだったもんね」珠恵さんは相変わらずわたしを小学生のように扱う。全く昔と変わっていない。

「結局、どういうことだったんですか?久美ちゃん」わたしは話を切り出した。

「事故なのよ。駅前のホテルあるでしょ」

「ええ、来るとき見ました。窓に灯りがあまりついていなかったけど」

「景気がいいときに健ちゃんが建てたのよ。今じゃ客が入らず苦労しているけど。あそこの最上階が住居だったんだけれど」

「そうなんですか」

さっき橋の上から眺めていたホテルが健ちゃんの所有物だとは驚きだった。

「洗濯物を取り込んでいるときにベランダから落ちて」

「えっ?」わたしは初めて久美ちゃんが亡くなった理由を聞いた。

「病気じゃなかったんですか?」

「転落事故だったのよ」

「ほんとに?」わたしはなんと返事していいか判らなかった。その先の言葉は出なかった。子供じゃあるまいしベランダから落ちるなんて考えられない。

「突然だったから、健ちゃんも大変よ」

「あとで健ちゃんと話ができるかな」わたしは珠江さんに尋ねた。

「ええ、わたしが呼んでくるから待っていて」

「はい、いろいろすいません」

「じゅんちゃんの知っている弔問のお客様も来ているはずよ。奥にも行ってみたら」

「珠恵さん、そのことなんだけれど。クジラ、いや、白いジャンパーを着た小柄な男が来ませんでしたか?」

「ジャンパーの男?」

「白いスタジアムジャンパーで、野球帽で」

「ああ、たぶんあの男のことかな?来たわよ」少し考えてから珠恵さんは言った。

「ほんとに?」珠恵さんがあっさりと放った言葉にわたしは飛び上がりそうになった。死んだはずのクジラが来るはずはない。

「野球帽を深く被っていたんで顔は判らなかったけれど」

「それで、どんな様子でした?」

「なにかとても気持ち悪い人で、受付も無視して焼香だけしていったようだけど」

「何か話していきましたか?」わたしの口からは質問ばかりが突いて出た。

「いいえ、何も様子がおかしいから香典泥棒かと思って、注意していたんだけれど。だいたい野球帽をかぶったままお焼香をするなんて非常識よね」

やはりあの男は通夜に来たんだ。でも本当にクジラだったのだろうか。そうならば誰かに挨拶するだろうし。珠恵さんは知らなくても健ちゃん彼を知っている。

「その人じゅんちゃんの知り合い?」珠江さんは怪訝な顔で尋ねた。

「いや、駅で会ったものだから同級生に似ていたんだよ。だから久美ちゃんの通夜にきた客かと思ったんだけど」

「じゃあ、誰なの?」

「いや、その人、落とし物をしたみたいなんで届けようとしたんだけれど」わたしは脱ぎ捨ててある自分のコートにしまったマフラーを取り出そうとポケットの中をまさぐった。しかし、コートのポケットの中にはタバコとライターがあるだけだった。手袋を取りだしたときに落としたのだろうか?

「そうなの、じゃあ失礼しちゃったわね」

「はあ」私な気が抜けながら返事をした。

「名前は?健ちゃんに言っておくわ」

「いいよ、ぼくの勘違いかも知れないし」

証拠のマフラーが見あたらないので、わたしは自信がなくなっていた。

「まあいいけど、ゆっくりしていって。あたしもう少し向こうに居なきゃいけないから」珠恵さんはそういって祭壇に戻っていった。やはりあの男は来たのだ。でもそれがクジラかどうかは分からない。死んだ人間が来るわけもない。クジラが生きていたとしても、ここに来る理由も理解できない。そして久美ちゃんが死んだ理由もわたしには理解できなかった。人の死などはみな理解なんぞ出来ないのかも知れない。

久美ちゃんは父親の赴任先のロンドンから帰ったあと、しばらく日本の大学に通っていたが卒業を待たずにアメリカのイエール大学に留学した。そしてアメリカ人男性と結婚したがすぐに別れてニューヨークで一人暮らしを始めた。

健ちゃんは学校を卒業したあと広告会社に勤務していた。けれどもサラリーマンは性に合わなかったようで、定職に就かず親父さんの不動産の仕事を手伝ったり、音楽の勉強をしたりしていた。ニューヨークにジャズを聞きに行ったとき久美ちゃんに旅程をコーディネートしてもらった。それ縁でつきあいが深まり、意気投合して大恋愛の末結婚した。二人に子供はなかったがずっと仲のよい夫婦だった。わたしも独身時代には二人にずいぶんとお世話になった。久美ちゃんのことはわたしも好きだったが女性として愛する気持ちはなかった。それに健ちゃんは尊敬していたし、二人のような夫婦になれればと憧れていた。今でもその気持ちは同じだった。健ちゃんの親父さんが亡くなったあと家業を引き継ぎ事業に成功して地元の再開発を一手に引き受け会社を大きくしていた。地域の商店街の役員もやっていたし区議会議員にも当選した。すべて順調にいっていたと思っていたのだが、その矢先の急な事故だった。

2

周りを見回すとほとんどが見知らぬ人だった。ずっと会う機会がなかったためにすぐには誰か判別がつかないのだろう。宴席の奥に進んで座りコップをとり自分でビールを注ごうとすると、隣に座っていた中年の女性が話しかけてきた。

「もしかして、木村潤君?」

「ええ」わたしはビールを注ぎながら答えた。

「やっぱり、少し太ったね」急になれなれしくなり、厚化粧の顔を近づけてきて、わたしの手からビール瓶を強引に奪いとった。

「すいません。どちらさまでしたっけ」

「私そんなに変わったかなあ。当ててみたら?」そういいながら注いだばかりのコップにまたビールをつごうとした。

わたしにはその顔は全く見当がつかなかった。しかし、声の調子にはかすかに聞き覚えがあった。ちょっと甲高い、屈託のない明るい調子。

「そうか、関さん?関順子さん」

「あたりー、まあ飲んで飲んで」

「すみません気がつかなくて。いやー、すっかり奥さんになっちゃったもんだから。いや、上品な奥さんていうか」

「じゅんちゃんと会えるなんてうれしいわ。でもこんな所でなんて」

関さんは急に暗い顔になった。久美ちゃんのことを思いだしたらしい。

「みんな来てたのよ。帰ってしまった人もいるけど。住友君とか富田君とか」

「住友、富田?何十年ぶりだろう。会いたかったな」注がれたビールを飲んでいるうちに、身体が弛緩状態に陥り始めた。

関さんと話し込んでいると健ちゃんがやって来た。

「じゅん、元気そうだな」そう言ってわたしの隣に腰を下ろした。疲れ切っているようだったが声には張りがあった。しかし顔にはいくつもの深いしわが刻まれ、以前のはつらつさはなく仕事に疲れた中年男という感じだった。リーゼントで決めていた髪はこぎれいに短く分け実務型に変わっている。わたしはかしこまって正座をした。

「このたびは・・・」わたしはかしこまって言った。

「やめろよそんな挨拶。遠くから悪いな」

「いや、新幹線ができてからはすぐだよ。弁当を食べてる間もないよ」

「ああ、そうだな」

「祭壇の方はいいの?」

「ああ、もう弔問客も来ないようだし」

「十年ぶり・・・ぐらいですかね」

「おまえも年とったよな。部長さんだって?」

「それより、久美ちゃん、なんで・・・」

「急なことだったんだよ」健ちゃんは赤くした目をこすりながら言った。

「事故だったんだ。久美子のやつとても疲れていて何かにおびえていたみたいだけど」

「どうして?」それはわたしが一番聞きたかったことだった。

「精神的に参っていたのかなあ」

「すべてうまくいっていたって聞いてたけど」

「ああ、おととしまではね」そう言って健ちゃんは肩を落とした。

「それまではよかったの?」

「うん、駅前のホテル知ってるか?」

「知ってる。立派だよね」わたしはここに来る前に見たホテルを思い出した。

「豪華だろ。あれおととし完成したんだ。結婚式だってできるようにした。あそこの一三階にオレの城がある」

「ほんと、あれ健ちゃんが建てたの?」

「ああ」健ちゃんは微笑んだ。

「大成功だね」わたしは称えるように言った。

「あれはオレの夢だった。おまえと遊んでた頃は楽しかったな。あのころオレは学校でも町内でも厄介者だったよな。じゅんは例外的にオレのことを慕っていてくれたけど。誰も認めてくれなかった。でもオレには変な自信はあったんだよ。今はぶらぶらしていてもそのうち何とかなる。そのうち身体の内部に溜めたエネルギーを爆発させてやる。そこらのへなちょこやろうどもに一泡噴かせてやるってな。オレの方が遙かに上等な人間だということを思い知らせてやるんだってな。学校の先コウや商店街の奴らを見返してやりたいってことだよ。親父とはずいぶんケンカしたけれど、今思うと感謝しているよ。財産だって少しは残してくれた。借金もあったけれどトータルで言えば黒だったし。オレが若いとき遊んでばかりだったけれど大目に見てくれていた。ニューヨークで食い詰めそうになったときには送金してくれた。けれど親父のやってることは小さいんだ。サラリーマンには限度があるよ。」健ちゃんはそう言いながらため息をついた。

「じゅん、判るだろ。だからオレは独立した。親父の借金を返しながら思ったんだ。オレは勉強が出来ないって言われたけど、商売の才能はあるって。それに久美子が一緒だったら何でも苦労できると思った。おまえなら判るだろ。久美子の気の強さと行動力のものすごさ。楽しかったな、朝食のとき一緒に計画を立てる。そして実行する。すると夕方にはその通りになる。その繰り返しさ。だから金も貯まる。何も考えずにがむしゃらにやってきた。そうしてやっと夢が叶ったんだ。地元にでかいビルを建てる。だから大塚の駅前の土地を買い占めた。それであのホテルを建てた。オープンの日には都知事だって招いて盛大にやった。結婚式だって、芸能人のパーティだって、株主総会だって出来るさ。ちょっと大塚って場所は地味だけど、立派な駅前のホテルだ。それでペンタハウスだ。最上階にすむのが夢だった。池袋までの線路が見渡せる。新宿のビル群だってお見通し。大塚駅のプラットホームが見える。貨物列車の通るのが見える。なんならゆっくり葉巻をふかしながら貨物列車の数を数えることだって出来るんだぜ。天気のいいときは富士山だって、東京タワーの頭が少し見える。そこからすべてをマネージメントする。でも久美子は少し違っていた。そんなの厭だってんだ。もっと普通の小さなマンションに住みたいって。そこで子供を育てたい。そんなこと言ったってオレたちには子供は居ない。オレと一緒になる前、久美子の身体はニューヨークの初めの結婚でめちゃめちゃになってしまっていたんだ。とんでもない家庭内暴力男だったんだ。住処がわかればニューヨークでもニューロンドンでもオレはすぐに飛んでいってぶち殺してやる。もう子供はあきらめていた。だから久美子には何でも好きなことをやらせてきたつもりだ。でもあそこに移ってからすべてがおかしくなった。それでも最初の一年はよかった。二年目からホテルに客が全く来なくなった。このままだと借金が返せなくなる。オレは焦ったよ。そんなこんなで久美子に当たったかも知れない。迷って女遊びも少ししたさ。でも浮気じゃない。言い訳じゃないけれどこれは本当だ。信じてくれ。最近の久美子の口癖は昔に返りたい。あんた何とかしてよって。こればっかりだったよ。オレはどうせ女の更年期障害だろうと高をくくってた。でも少し様子が違った。先祖帰りってんだろうか、インファンテリズムというのかものすごく子供っぽくなるんだよ。だからじゅんと遊んでいたときのこともよく話していた。そしてまた昔に返りたいさ。オレは場所がよくないのかとも思った。あそこはオレたちの子供の頃からの遊び場だったよな。思い出しちゃうんじゃないかと。だからまた外国にでも引っ越そうかとも思ったよ。でも今のオレにはそんな余裕はない。借金を返すことで頭がいっぱいだ。外国旅行だって出来ないんだ。新規事業なんかも考える余裕がない。本当に久美子の助けがほしかった。アイディアがほしかったんだ。でも久美子にはあの前向きに進んでいく引きつけるエネルギーはもうなかったんだ。すべてが後ろ向きだ。そうやって、ここ一年はすべてが悪い方に転んでいった。ついに久美子は一三階お部屋にこもりきりになった。医者は一種の鬱病だと言っていた。だから薬も飲んでいて最近は少し調子がよくなってきていたのだけれど。掃除や洗濯なんかもしてたよ。それで少し安心してたらこんなことになっちゃって。それで昨日の事故。最悪だよ。たぶん事故なんだと思う。それ以上は考えたくはないけどな。じゅんおちついたら今度、ゆっくり遊びに来いよ。もっと話したい。久美子のところに行かないか?」健ちゃんは立て続けにしゃべると祭壇にわたしを誘った。

「うん、会いたい」

いつかといえばわたしは小学生の時の久美ちゃんと、ロンドンから帰ってきたときの久美ちゃんに会いたかった。はつらつとしていて、聞いてるわたしをその中にのめり込ませる。女の子というよりお話のお姉さん。ぐいぐい相手を引きつけていく。ロンドンやリバプールの話は知識の安売りじゃなくて、ぼうけんダン吉の少女版のように活力があって新鮮な話ばかりだった。棺の中の久美ちゃんはおだやかで、満足そうな顔をして目を閉じていた。

「久美ちゃん相変わらず美人だね」お別れをしてから健ちゃんに言った。

「そうだ、おまえにも形見分けをやろう」

「いいの?」

「ひしゃげたビー玉、それにインディアンターキーの指輪」

「ビー玉?」

「ああ、ゴーグジで、おまえ、餞別にやっだろ」

「あんなもの?」

「ああ、久美子に言わせるとものすごい宝物だったそうだ」

「なんでかなあ、確かにぼくも好きなビー玉だったし。よく覚えているよ」

「指輪はオレがニューヨークで買ってやったもの、これも彼女の愛用品だった」

「悪いよそんな高級なもの」

「いいさ、オレにはもっとたくさんあるからとっとけよ」

「すいません」

「おまえも久美子のこと好きだったんだろ」

「いや、ぼくは別に好きとかじゃなくて・・・」

「どっちでもいい。オレはおまえにやりたいんだ」健ちゃんはそう言うとおしぼりで顔中を拭いた。そして祭壇に向かい何度も手を合わせた。

3

久美ちゃんは本当に事故死だったのだろうか?クジラだと思ったあの男は誰だったのだろう?いつまで考えても答えは出ない。わたしは健ちゃんからもらったガラスのタマネギの形見分けをもう一度握った。久美ちゃんがロンドンに発つときわたしが記念にあげた餞別だ。これを久美ちゃんにあげた日、つまりクジラの死んだ日、健ちゃんも護国寺の縁の下にいた。わたしのために何かないかと形見を探してくれたそうだ。久美ちゃんはずっと持っていてそれを見ながら昔話をしたという。わたしはビールと日本酒をかなり空け相当に酔っていた。時計をみると午前零時を少し回っていた。わたしはひしゃげたビー玉をポケットに入れ帰宅の準備をした。

「泊まっていったら」

「いや、しばらくぶりの上京だから、実家に帰らないと」

「電車まだある?」

「ちょうど山手線の最終には間に合うかな」珠恵さんが時刻表を見ていった。

「もう歩けそうもないから、車呼んでくれますか」

「わかったわ」

「健ちゃんこのたびは・・・」

わたしは、定まらない視線を健ちゃんに浴びせながら最後のお悔やみを言おうとしていたがろれつが回らなかった。タクシーが来た。健ちゃんと珠恵さんに送られタクシーに乗った。

「新宿まで」わたしは家族の待つ実家の場所を告げた。

車は池袋を抜け明治通りに入った。タクシーのラジオからはオールディズの音楽が聞こえてきた。わたしはまたクジラのことを思い出した。そして彼はまだ生きている用に思え、無性に会いたくなった。

「すみません、引き返してくれますか?」

「どちらへですか」運転手の怪訝な顔がバックミラーに映った。

「大塚駅まで」

まだ、山手線の最終に間に合うだろう。大塚駅にいけばクジラに会えるかも知れない。会って本当の話が聞けるかも知れない。無駄でもいいから行ってみたかった。そして電車に乗ろうと思った。きっと何処か行き先が表示されている山手線に乗れるだろう。

(了)

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